【社会人の公認会計士試験】働きながらでも合格できるが受験専念をおすすめします

会計士受験専念 公認会計士
会社員Aさん
社会人で働きながらでも会計士試験に合格できますか?

 

この質問に対する答えは、「合格できる」です。

ただ、「無理ではない」という表現の方が経験上しっくりきます。

働きながらの公認会計士試験の合格は、想像以上に厳しい茨(いばら)の道であることは間違いありません。可能であれば受験に専念する環境を整えたいところです。

 

そこで今回は、「働きながら受験するか」「受験に専念するか」で迷っている社会人の方に向けて、働きながら合格することの難しさをお伝えするとともに、受験の専念をおすすめする理由をお話したいと思います。

 

※すでに「働きながらの受験」を決断している方には、次の記事で社会人が働きながら公認会計士試験に合格するためのポイントをお話していますので、ぜひご覧ください。

【社会人の公認会計士試験】働きながら合格するポイント総まとめ
社会人受験生が働きながら公認会計士試験に合格するためのポイントをまとめています。特に社会人受験生にとって高いハードルとなる「勉強時間の確保」に焦点をあててお話します。

社会人受験生の合格率はわずか5%前後

公認会計士・監査審査会が公表している「公認会計士試験合格者調べ」によると、職業別の合格率は次のとおりです。

【職業別合格率】              (単位:%)
 20172016201520142013
会計士補20.37.814.716.514.0
会計事務所員15.712.310.57.54.3
税理士8.55.37.73.91.1
会社員4.83.44.63.02.2
公務員4.54.16.24.24.1
教員8.67.54.49.82.0
教育・学習支援者9.010.93.66.11.3
学生15.515.814.015.113.3
専修学校・各種学校受講生14.415.215.515.713.7
無職8.28.17.36.95.9
その他3.93.73.12.63.7

※「専修学校・各種学校受講生」とは、TACや大原などの受験専門学校で受験勉強している方で、「無職」と同じです。受験願書で本人が「専修学校・各種学校受講生」とするか「無職」とするかの違いに過ぎません。

 

会社員の合格率は5%未満です。

この中には学生時代に公認会計士試験を受験していた方も少なからず含まれていますので、純粋に社会人になってから勉強を始めた方の合格率はさらに低いと考えられます。

 

近年、社会人合格者は増加傾向ではありますが、まだまだ働きながらの合格はかなり厳しいということがわかります。

会計士試験合格者の80%は学生や無職の受験生

同じく公認会計士・監査審査会が公表している「公認会計士試験合格者調べ」によると、合格者の職業別構成比は次のとおりです。

【合格者の職業別構成比】          (単位:%)
 20172016201520142013
会計士補0.20.71.52.120
会計事務所員6.75.14.62.91.6
税理士0.40.30.60.30.1
会社員8.66.38.95.74.6
公務員1.41.31.91.21.2
教員0.20.30.20.50.1
教育・学習支援者0.50.50.20.40.1
学生50.349.041.742.744.0
専修学校・各種学校受講生18.022.726.630.132.3
無職11.112.913.013.513.2
その他1.50.90.80.60.8

 

合格者に占める会社員の割合は5~8%くらいです。

 

合格者のおよそ80%が学生や無職など、受験に専念できる環境にある方です。

受験に専念している受験生の多くは、平日・休日問わず朝から晩まで1日10時間以上勉強しています。

社会人受験生は、こういった受験生と同じ土俵で戦わなければなりません。

働きながらの受験は合格可能性を低くする

社会人だろうが学生だろうが無職だろうが、公認会計士試験に合格するためにやるべきことに違いはありません。

したがって、受験に専念できる受験生に比べて、社会人受験生の場合は1日あたりの勉強時間が少ないため、合格までに必要な期間が長くなります。

 

公認会計士試験の合格に必要な勉強時間は最低でも3,000時間とされています(3,000時間で合格できたら超優秀ですが…)。この場合に合格までにかかる期間は、1日10時間の勉強だと300日、1日3時間の勉強だと1,000日になります。

このように、1日あたりの勉強時間が短いと当然ながら受験期間が長期化するわけです。

 

受験期間の長期化は合格可能性を低くする要因になります。

毎年のように制度改正がありますので、勉強した内容がムダになることがあるのです。受験期間が長期化した分だけ、改正の対応に多くの時間を費やさなければならなくなります。

また、モチベーションの問題もあるでしょう。社会人受験生の場合は、毎日朝から晩まで働くことに加え、早朝や深夜に勉強時間を確保し、休日はフルに勉強する必要があります。もちろん娯楽はお預け。それを2年3年と続けるわけです。モチベーションを維持するのも相当大変だということは容易に想像できると思います。

会計士試験は受験に専念して短期間で合格すべき

会計士試験短期合格

ここまでお話したように、働きながらの公認会計士試験の合格は相当難しいものです。

環境(とくに経済的な問題)が許すのであれば、受験勉強に専念することを強くおすすめします

 

背水の陣でがむしゃらに勉強して、短期間で合格すべきです。

「もし合格できなかったらどうしよう」という不安はもちろんあると思いますが、それはほかの受験生も同じです。その不安を勉強にぶつけるのです。

ダメだったときのことを考えすぎても前進できません。勉強する以外に合格を勝ち取る手段はありませんし、合格するまで不安はつきまといます。

試験に落ちた場合の保険を考えているようでは、どの道合格できませんから、徹底的に自分を追い込みましょう。生半可な覚悟で合格できるような試験ではありません。

 

とはいえ、本気で勉強した結果に合格できなかったのであれば、その後は何とかなりますよ。

公認会計士試験の受験勉強にしっかり取り組んだのであれば、簿記1級くらい余裕で合格できるハズですし、税理士試験の簿記論と財務諸表論の合格も難しくないでしょう。再就職して働きながら税理士を目指す道もあります。

まずは働きながら簿記の勉強をしてみるのもアリ

いきなり受験に専念するという決断が難しければ、遠回りにはなりますが、まずは働きながら日商簿記検定の勉強をすると良いと思います。

簿記2級までなら働きながらでも無理なく合格できます。

 

簿記の勉強をすることで、公認会計士試験に対する自分の適性をある程度測ることができますので、簿記2級まで勉強してみましょう。

ちなみに、簿記と公認会計士試験の難易度をざっくりと比較したイメージとしては、簿記3級を1とすると簿記2級が3、簿記1級が10、公認会計士試験が100です。簿記2級で手こずるようなら公認会計士試験は諦めることが懸命でしょう。

 

また、公認会計士試験を見据えて簿記を勉強するときに重要なことは、専門学校(予備校)を利用するということです。

単に簿記3級・2級の合格だけが目的であれば、市販の教材を使った独学でも十分合格できます。

しかし、その先の公認会計士試験を目指す場合には、簿記3級・2級を学習するさいにしっかりと「理解」しておくことが重要です。簿記の基礎の段階で理解の土台を固めておかないと、公認会計士試験の受験勉強でつまずくおそれがあります。

おすすめの専門学校(予備校)は資格の学校TAC資格の大原です。理由は、公認会計士試験の受験でもおすすめできる学校だからです。

参考公認会計士試験の専門学校・予備校のおすすめを元講師がズバリ教えます!【TAC or 大原】

 

専門学校(予備校)でしっかりと簿記を勉強して、「自分は絶対合格できる!」と思える状態になったら受験に専念しましょう。簿記2級に合格する前でももちろんかまいません。大切なことは自分を信じられるかどうかです。自分への信頼無しに、難しい試験勉強の継続はままなりませんからね!

会計士試験は社会人も合格できるが受験専念がおすすめ

以上をおさらいしましょう。

  • 社会人受験生の合格率は5%
  • 合格者の80%は勉強専念の受験生
  • 働きながらだと受験期間が長期化する
  • 受験勉強に専念して短期間で合格すべき 
  • まず簿記の勉強で適正を測るのも手

 

公認会計士試験は、優秀な大学の学生が朝から晩まで勉強漬けの生活を2年続けて、それでも合格できるかどうかというレベルの過酷な試験です。

その事実を受け入れた上で、「公認会計士試験に挑戦するか」というところからいまいちど考えてみてください。

 

と、若干話が脱線してしまいましたが、私がこの記事を通してお伝えしたいことは、「公認会計士試験は社会人が働きながらでも合格は無理ではありませんが、できれば受験に専念することをおすすめします」ということに尽きます。

「できれば」としているのは、この記事を読まれている方はそれぞれ異なる事情(環境)のもとで受験を検討されているからです。「働きながら受験せざるを得ない」方もいらっしゃると思います。そういった方に向けて、次の記事では働きながら合格するためのポイントをお話していますので、ぜひ参考にしてください。

【社会人の公認会計士試験】働きながら合格するポイント総まとめ
社会人受験生が働きながら公認会計士試験に合格するためのポイントをまとめています。特に社会人受験生にとって高いハードルとなる「勉強時間の確保」に焦点をあててお話します。

 

オススメ!公認会計士試験の専門学校・予備校のおすすめを元講師がズバリ教えます!【TAC or 大原】

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