元講師がおすすめする公認会計士試験の時期別勉強方法その3~論文対策期~

公認会計士

公認会計士試験の時期別勉強方法に関して、今回は「論文対策期」の勉強方法についてお話したいと思います。

 

なお、12月に短答式試験を受けたことを前提に、年明けの1月から論文式試験までを論文対策期としてお話します。(5月に短答式試験を受けるケースの論文対策については別の記事でお話したいと思います。)

 

参考として私の実際の勉強方法も紹介していますので、良さそうだなと思ったらぜひ試してみてください。

論文科目のレクチャーと論文答練が勉強の柱

12月の短答式試験を終えて新年を迎えると、論文対策期に入ります。

論文対策期では、論文科目(租税法と選択科目)のレクチャー論文答練が始まります。

 

論文式試験は相対評価なので、「みんなができるところを落とさない」ことが非常に重要になります。

また、採点の仕方として、傾斜配点方式が採用されています。簡単にいえば、「みんなができるところほど配点が高くなる」というものです。つまり、難しい問題や瑣末な論点など、みんなができないところは同じようにできなくても良いということです。

ただ注意してほしいのが、「白紙はNG」という点です。「できなくて良い=白紙でOK」ではありません。持っている知識を総動員して「何かしらひねり出して書く」ことが大事です。

これらのことを常に意識して勉強しましょう。

論文対策期の科目別の勉強方法

科目別の勉強方法

財務会計論の勉強方法

計算(簿記)は基本的な問題を繰り返し解く

財務会計論の計算(簿記)については、短答対策期に引き続きテキストと問題集の基本的な問題を繰り返し解きます

 

短答対策期である程度完成しているハズですから、それを最低限キープしましょう。簿記はスポーツと同じで、さぼるとあっという間に力が落ちますので、最低でも1日1問は必ず解くことがポイントです。

 

論文本試験に近づくにつれて徐々に理論(財務諸表論)に多くの時間をかけるようにしましょう。

理論(財務諸表論)は答練をまわす

短答式試験とは逆に、論文式試験では理論の配点が高くなります。計算の基本的な問題で得点を積み上げ、理論でどれだけ稼げるかがポイントとなります。

 

理論は答練で出題された論点を中心におさえていきましょう。

丸暗記は必要ありませんが、キーワードと流れをしっかりと意識しておさえることが重要です。

具体的な会計処理の理論的背景を問う問題は、計算とリンクしておさえましょう。また、簿記を勉強する際にも「なぜこう処理するのか」と考えるクセをつけると学習効果が高まります。

管理会計論の勉強方法

計算は基本的な問題を繰り返し解く

簿記と同様、計算は短答対策期である程度完成しているハズです。

引き続き、テキストと問題集の基本的な問題を繰り返し解きましょう

理論は答練をまわす

理論は答練で出題された論点を中心におさえていきましょう。

管理会計論の理論は対策が難しいところではありますが、みんな答練で出題された論点はしっかりおさえてきますので、そこは落とさないように対策する必要があります。

監査論の勉強方法

短答式試験対策でもそうでしたが、監査論は実務的な問題が出題されるため対策が難しい科目です。

 

答練を中心にまわします。

典型論点は暗記するつもりで勉強しましょう。

また、事例問題については問題の趣旨(何を問われているか)を汲み取る能力が必要となります。答練を繰り返しまわすことで訓練しましょう。

企業法の勉強方法

問題集の重要度の高い論点(A・Bランク)を中心にまわします。

キーワードや定義、論述の流れをおさえましょう。

また、条文の位置をある程度把握しておくことも大切です。問題集をまわしながら条文を引くようにすると、自然と身につきます。

租税法の勉強方法

租税法の計算は基本的な問題を早い段階でマスター

租税法の計算は、問題集と答練を中心に、基本的な問題を繰り返し解きましょう

租税法の計算は勉強した分だけ得点に結びつくので、早い段階で基本的な問題をマスターしておくと安定して高得点がとれるようになります。

 

租税法の計算を集中的に勉強する期間を作ると一気に力がつきますよ!

論文科目である租税法は受験生の対策が手薄になりがちな科目なので、ここで差をつけることを意識すると良いでしょう。

租税法の理論は答練をまわす

租税法の理論は「守り」が鉄則です。

ほとんどの受験生が租税法の理論まで手が回っていませんので、答練で出題された論点をおさえれば十分戦うことができます。

経営学の勉強方法

ファイナンス(計算)は取っ付きにくい印象を持つかもしれませんが、計算自体は難しくありません。

テキストの基本的な問題を繰り返し解くことで、比較的少ない労力で得点源にできます。

 

反対に、理論は試験対策がかなりしにくい傾向があります。

レクチャーを通して理解はしておく必要がありますが、あまり力を入れすぎないことも大事です。

答練に出題された論点を中心におさえましょう。

論文対策期の復習方法

論文対策期の復習方法も、基本的な方向性としては短答対策期と同じです。

すなわち、「復習の優先順位をつける」ということと「復習のときは問題をガチで解かない」ということです。

詳しくは短答対策期の勉強方法の記事をご覧ください。

元講師がおすすめする公認会計士試験の時期別勉強方法その2~短答対策期~
公認会計士試験の勉強方法について、時期別・科目別に解説しています。今回は「短答対策期」の勉強方法です。最初の山場で辛い時期ですが、実力が伸びる時期でもあります。

 

論文式試験は記述(論述)式の試験ではありますが、勉強するときは「書く」作業はなるべく少なくすることが効率的な勉強方法です。

問題集や答練であれば、「問題見る→解答の道筋を頭に思い浮かべる→解答解説読む」という流れです。計算問題で電卓叩きませんし、理論問題で記述しません。回転重視です。

「もう大丈夫」(本試験で出題されても解答できる)と自信を持っていえる問題については復習する頻度を下げます。

(参考)論文対策期に私がどう勉強していたか

参考までに私が論文対策期にどのように勉強していたかを紹介しておきます。

おおまかには上記でお話した勉強方法を実践しましたし、多くの受験生にとってもぜひ参考にしていただきたい勉強方法です。

ここでは、あまり大きな声では話せない自己流(?)の勉強方法をお話します。

 

租税のレクチャーは視聴しませんでした。

租税って、理屈じゃないんですよね。特に計算は。もう計算パターンをどれだけ体に染み込ませられるかが勝負みたいな。

なので、レクチャーは受けないで自分でテキストを読んで、例題を解いて、問題集を解く。これをひたすらやりました。レクチャーを視聴する時間を削減できたのは良かったと思います。

もっとぶっちゃけてしまうと、租税以外の科目のレクチャーも全部は受けていません。レクチャー期の途中から、自分でテキストを読む方がレクチャーを受けるより断然進みが早いことに快感を覚えてしまったんです。

もちろん、自分でテキストを読むだけでは理解できない点も多々ありましたが、あんまり気にしないでガンガン先に進んでいました。重要な内容なら後で答練なりなんなりで繰り返し出てくるだろうし、そのとき理解できればいいやって感じで割り切ってましたね。この割り切りってけっこう大事です。

 

それから、全科目、答練は一度も時間を測って解いていません。短答答練もです。答練は最初から解答解説をみて、インプット教材として活用していました。

答練をガチで解く時間と解説レクチャーを受ける時間を削れるので、自習の時間をかなり確保することができますよ。

あ、短答も論文も模試だけは教室でほかの受験生に混じって受けました。本試験のシミュレーションですね。

 

あとは~・・・理論はICレコーダーに自分で論証例とかを録音して、それを1.5倍速で聴いたりしていました。

ずっと自宅で勉強していたので、座って勉強するのが疲れたら気分転換に皿洗いとか風呂洗いとかしながら耳で勉強していたんです。これ本当におすすめ。

ポイントがあって、ただ論証例をそのまま録音するわけじゃなくて、大事なキーワードとか論証のフローを意識して録音するんですね。「ここは大事。これは枝葉の部分だから省こう」みたいに。そうやって自分の頭でしっかり考えたものを録音するので、録音するまでの作業の段階でけっこう頭に残るんです。その上で繰り返し聴くので最強です(語彙力)。

 

とまあ、思い出すとデタラメな勉強方法だったかもしれませんが、私は確固たる自信をもって実践していたのが良かったんだと思います。あくまでも「私はこんなことをしていました」という昔話ですので、あなたにとって最適の勉強方法というわけではありません。

まとめ

今回は、公認会計士試験の勉強方法について、その3として「論文対策期」の勉強方法を科目別にお話しました。

 

論文対策期の勉強のポイントをおさらいすると次のとおりです。

  • みんなができるところを落とさないことを意識! 
  • 計算は基本的な問題を反復演習
  • 理論はキーワードと流れをおさえる
  • 租税法と経営学の基本的な計算は早めにマスター
  • 復習するときに問題をガチで解かない
  • 他校の教材や市販の教材に手を出さない

 

論文対策期って、けっこう中だるみしてしまう受験生が多かったりします。短答式試験が終わって気が抜けて、お正月でゆっくりしちゃったりで、勉強の習慣が崩れがちなんですよね。

一度勉強のリズムが崩れてしまうと、取り戻すのってけっこう大変です。そして勉強できていないことに罪悪感を感じて自己嫌悪に陥り、「はあぁぁぁ・・・・」みたいな。

 

でも心配しなくて大丈夫ですよ。あなたにとって「公認会計士試験の合格」が本当に必要なものだったら、絶対勉強しますからね。

応援しています!

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