元講師がおすすめする公認会計士試験の時期別勉強方法その2~短答対策期~

公認会計士_短答式試験 公認会計士

レクチャー期を経て、各科目の基本的な知識と勉強するための基礎体力が身についた頃、いよいよ短答式本試験に向けた対策が本格的にスタートします。

 

今回は、その2として「短答対策期」の勉強方法についてお話したいと思います。

当然ですが、短答対策期にどうやって勉強を進めるかで、合格可能性はかなり左右されます。

この記事を参考に、効率的かつ効果的な勉強をしてもらえたら嬉しいです。

 

レクチャー期の勉強方法については、「元講師が教える公認会計士試験の時期別勉強方法その1~レクチャー期~」をご覧ください。

元講師がおすすめする公認会計士試験の時期別勉強方法その1~レクチャー期~
公認会計士試験の勉強方法について、時期別・科目別に解説しています。今回は「レクチャー期」の勉強方法です。計算科目を仕上げることが最優先事項となります。

短答答練と短答対策問題集が勉強の柱

短答式試験のおよそ4ヶ月前(12月の短答式試験の場合は9月頃)から、短答対策期に入ります。

短答対策期では、短答答練が実施されます。

 

自習のスタイルも短答式本試験をより意識した勉強方法にシフトしましょう。

勉強の柱は短答答練と各予備校が用意している短答対策問題集となります。

 

短答式試験では、問題を解く優先順位の判別や問題を解くスピードも重要になります。短答答練と短答対策問題集を使ってしっかりと訓練しましょう。

短答対策期の科目別の勉強方法

科目別の勉強方法

財務会計論の勉強方法

計算(簿記)は基本的な問題を繰り返し解く

財務会計論の計算(簿記)については、基本的にはレクチャー期の勉強方法を継続します。すなわち、テキストと問題集の基本的な問題を繰り返し解くことです。

追加で短答答練をまわすようにしましょう。

 

問題をみて即座に解答までの道筋がイメージできるようになるまで、反復演習することが重要です。

そうすることで問題ごとに解答までにかかる時間をイメージできるようになり、短答式試験本番でも問題を解く優先順位を判断して適切な時間配分ができるようになります。

理論(財務諸表論)は短答答練と短答対策問題集をまわす

短答式試験の財務会計論のおおよその配点は、計算120点・理論80点です。

計算の配点の方が大きいことから理論を軽視してしまう受験生がいますが、それは間違いです。

計算よりも理論の方が勉強範囲が狭いので、理論は相対的に少ない労力で大きなリターン(点数)を得ることができます

 

勉強方法は、短答対策問題集をひたすらまわすことです。短答対策問題集に載っていない問題が短答答練で出題された場合は、それもしっかりまわしましょう。解説を読んでも理解が曖昧な論点については、必ずテキストに戻って確認することが重要です。

会計処理を問うような問題の場合は、仕訳をイメージしながら取り組むなど、計算とリンクしておさえると記憶に残りやすくなります。

管理会計論の勉強方法

管理会計論についても、基本的にはレクチャー期の勉強方法を継続します。すなわち、テキストと問題集の基本的な問題を繰り返し解くことです。

追加で短答答練をまわすようにしましょう。

 

また、理論問題も出題されますが、試験時間がシビアな管理会計論においては、理論問題でしっかりと点数を稼ぐことが重要です。

短答答練や短答対策問題集を使って、理論問題にも慣れておきましょう。

がく
管理会計論にも「理論」があります

監査論の勉強方法

監査論は実務的な問題が出題されるため、対策が難しい科目です。

短答対策問題集や短答答練をまわす際には、闇雲に暗記するのではなく、「なぜその規定が必要なのか」「これは監査手続きのどの段階の話なのか」などを意識して取り組むと効果的です。

 

監査論については、テキストを読み込むことをおすすめします。その上で短答対策問題集や短答答練に取り組みましょう。解説を読んでも理解が曖昧な論点については、必ずテキストに戻って確認することが重要です。

企業法の勉強方法

企業法は、短答式試験において唯一「満点」を目指すべき科目です。

条文がそのまま問題として出題されることが多く対策しやすいため、勉強した分だけ成果につながります。

 

勉強方法は、短答対策問題集をひたすらまわすことです。短答対策問題集に載っていない問題が短答答練で出題された場合は、それもしっかりまわしましょう。

テキストを読み込むよりは、問題を通して条文を覚えるというスタンスが効率的です。

がく
短答式試験では企業法で高得点を確保するのが大事!

短答対策期の復習の方法

復習の優先順位をつける

短答対策問題集や短答答練の問題には、それぞれの重要度をあらわすランク付けがされていることが多いです。また、レクチャーや答練の解説で講師が重要度を指摘することもあります。

 

復習をする際には、重要度の高い論点から優先的におさえるようにしましょう。曖昧な知識が10あるより、正確な知識が5ある方が合格可能性は高くなります。短答式試験は択一式の試験なので、選択肢のすべてについて正確な知識がなくとも、消去法で正答にたどりつくことが可能な場合もあるのです。

特に計算問題は「基本的な問題を確実に正答できるようにする」ことが大切です。

復習のときは問題をガチで解かない!

短答対策期では短答答練と短答対策問題集をまわすことが勉強の柱となりますが、まわすときの注意点があります。

それは「ガチで解かない」ということです。特に計算科目を勉強する際に意識してください。

「問題を頭から読んで、下書きして、電卓を叩いて、答えを記入して…」とガチで解きなおしていては、到底時間が足りません。

 

問題の論点を把握したら、すぐに解答解説をみてしまってOK!

問題をみて即座に解答までの道筋がイメージできるようになることが重要なのです。

とにかく回転重視で復習しましょう。(もちろん各論点についてしっかり理解していることが大前提ですが)

(参考)短答対策期に私がどう勉強していたか

参考までに私が短答対策期にどのように勉強していたかを紹介しておきます。

おおまかには上記の通りなのですが、より具体的にお話したいと思います。

 

私は大原の通信講座で勉強していましたが、理論科目(財務会計論の理論・管理会計論の理論・監査論・企業法)については「肢別チェック」と短答答練をひたすらまわしていました。

特に肢別チェックにはかなりお世話になりましたね。こいつ本当に優秀な教材ですよ。「これだけやればOK」みたいな安心感がありました。肢別チェックにない問題が短答答練で出題されたら追加でおさえる必要はありますが、とにかく肢別チェックをひたすらまわしていたことを記憶しています。

 

最初は肢別チェックと短答答練を1回転するのにかなりの時間がかかりましたが、2回転3回転と繰り返すごとにその時間はどんどん短縮され、最終的には1日で全科目を1回転できるくらいまで仕上げることができました。

1日で全科目を1回転できるようにするには、復習すべき問題を減らしていく必要があります。「絶対正答できる」自信がある問題については二度と復習しませんでした。

 

肢別チェックは大原オリジナルの教材ですが、ほかの予備校でも同じような短答対策問題集がありますので、それをしっかりとまわすのが短答式試験合格の近道です。

ときどき「ほかの予備校の教材も手に入れた方がいいか」「市販の教材も買った方がいいか」といったご質問をいただきますが、答えは「NO」です。

あなたが受講している予備校(専門学校)の教材だけで十分です。不安な気持ちもわかりますが、ほかの教材にまで手を広げても消化不良を起こすのがオチです。

がく
目の前にある教材を信じて!

まとめ

今回は、公認会計士試験の勉強方法について、その2として「短答対策期」の勉強方法を科目別にお話しました。

 

短答対策期の勉強のポイントをおさらいすると次のとおりです。

  • 計算科目は基本的な問題を反復演習
  • 理論科目は短答答練と短答対策問題集をまわす 
  • 企業法は満点を目指す!
  • 復習すべき問題を減らしていく
  • 最終的に1日で全科目1回転できるレベルに!

 

短答対策期は短答答練を受けつつ短答科目を全科目同時並行で復習しなければならないため、かなり忙しい時期です。1日10時間以上勉強することも珍しくありません。

その分、短答対策期は成績が伸びる時期でもあります。

 

短答対策期で培った知識と勉強する体力は、その後の論文対策期で大いに役に立ちますので、会計士試験受験の最初の山場で辛い時期ではありますが、ぜひ短答対策期でたくさん苦労してください。

応援しています!

公認会計士
スポンサーリンク
こちらの記事もおすすめ
queseraselifeをフォローする
けせらせライフ

コメント