元講師がおすすめする公認会計士試験の時期別勉強方法その1~レクチャー期~

公認会計士

公認会計士試験は合格するまでに通常1年半から2年の勉強期間を要します。

最短で合格するためには、長丁場になる勉強期間をいかに過ごすかが重要なポイントです。

 

そこで、公認会計士試験の勉強方法について、「レクチャー期」「短答対策期」「論文対策期」に分けてお話したいと思います。

今回は「レクチャー期」の勉強方法です。

 

私の受験経験と講師経験にもとづいた具体的な勉強方法も盛り込んでいますので、ぜひ参考にしていただき、最短での合格を目指してもらえたら嬉しいです。

短答式試験科目のレクチャーが勉強の柱

公認会計士試験の最初の関門は「短答式試験」です。

短答式試験までは短答式試験科目を中心に勉強していきます。

短答式試験科目は4科目

短答式試験科目は次の4科目です。

  • 財務会計論 
  • 管理会計論
  • 監査論
  • 企業法

 

このうち、財務会計論の計算部分(簿記)と管理会計論のレクチャーからスタートします。

レクチャーのボリュームは「財務会計論>管理会計論>企業法>監査論」です。

レクチャー期は予習あっさり復習しっかり

レクチャー期はスケジュール的にまだ余裕のある時期です。

しかし、時間に余裕があるからといってノンビリしていてはいけません。

がく
私はノンビリしちゃってたことはナイショ…

 

レクチャー期に勉強するクセをつけておくことが大事です。

時間を無駄にしてはいけません。

レクチャーを効率よく受講するためにも、予習・復習を欠かさないようにしましょう。

予習はテキストにざっと目を通すだけでOK

予習は次のレクチャーの学習範囲について、テキストの該当ページにざっと目を通しておくだけでOKです。

何を勉強するのか」があらかじめわかっているだけで、講師の話が頭にすんなりと入ってきやすくなります。

 

ただ、理論科目(監査論と企業法)は予習しなくてOKです。その分の時間を計算科目(財務会計論と管理会計論)の勉強にあてましょう。

復習は理解と回転を重視!

復習は必ずやってください。

人間は忘れる生き物」です。今日勉強したことでも、明日には半分以上忘れてしまいます。

復習して思い出す作業をすることで、短期記憶が長期記憶に変わり、知識を定着させることができます。

 

復習するときのポイントは、理解を重視することです。

理論科目はもちろん、計算科目であっても「どうしてそういう処理をするのか」といった理論的背景をしっかりと理解しておくのです。

公認会計士試験は単なる暗記だけで合格できる試験ではありません。特に論文式試験は「思考力、判断力、応用能力、論述力等を判定する試験」とされていますので、レクチャー期の段階から理解を重視した勉強をしておくと論文式試験の対策をスムーズに進めることができます。

 

復習するときのもうひとつのポイントは、回転を重視することです。

じっくりと時間をかけて1回復習するよりも、スピード重視で3回復習する方が効果的です。

「理解を重視すること」とのバランスが難しいところですが、目安としては「80%理解できたら良し」くらいのつもりでスピーディーに復習しましょう。

計算問題を解くときも、毎回ガチで解く必要はありません

問題を見て答えまでの道筋が頭に浮かぶ状態になればOKです。少し考えても分からない問題については、すぐに解答解説を読みましょう。悩む時間がもったいないです。

 

私が受験時代に実践していたおすすめの復習方法については、別の記事で詳しくお話したいと思います。

(参考)予習をガッツリやると知識の定着が期待できる

もし勉強に専念できる環境で予習に十分な時間を確保できるのであれば、「反転学習(反転授業)」的に勉強できると理想的です。

言葉の説明は割愛しますが、要は予習段階でガッツリと勉強して、レクチャーの時間を演習の場や復習の場と位置づけて参加するということです。

 

一度学習を済ませている状態でレクチャーに参加するので、レクチャーの場が復習の場となり知識の定着が期待できます。その後の復習の効率性も高まるでしょう。

また、予習段階で理解が難しい点や疑問点を洗い出せるので、講師へどう質問したらよいかを整理した上でレクチャーに参加することができます。

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レクチャー期の科目別の勉強方法

ここでは科目別にレクチャー期の勉強方法をお話します。

財務会計論の勉強方法

財務会計論は簿記(計算)と財務諸表論(理論)とで構成されています。

簿記は基本的な問題を繰り返し解く

レクチャー期の中盤までは簿記をひたすら学習していくことになります。

簿記を学習する上でのポイントは、「基本的な問題を繰り返し解く」ことです。

 

テキストの例題や問題集の基本問題を繰り返し解いて、問題を見たら反射的に手を動かせる(答えまでの道筋がわかる)状態までもっていきましょう。

簿記はスポーツ」といわれるように、反復練習が非常に重要です。

財務諸表論(理論)は計算とセットでおさえると理解しやすい

レクチャー期の終盤から財務会計論の理論部分である「財務諸表論」のレクチャーがスタートします。

それまでに学習してきた計算部分(簿記)の理論的背景を学習していきます。

 

財務諸表論を学習する上でのポイントは、「計算とセットでおさえる」ことです。

簿記で勉強した仕訳などを思い出しながら理論を勉強することで、グッと理解しやすくなります。

 

財務諸表論の学習をスムーズに進めるためにも、理論のレクチャーが始まるまでに計算(簿記)をしっかりと身につけておきましょう。

管理会計論の勉強方法

管理会計論は財務会計論と並行してレクチャーが進んでいきます。

管理会計論の勉強方法は財務会計論と同じスタイルでOK

管理会計論を学習する上でのポイントは、簿記の場合と同じで「基本的な問題を繰り返し解く」ことです。

 

テキストの例題や問題集の基本問題を繰り返し解いて、問題を見たら反射的に手を動かせる(答えまでの道筋がわかる)状態までもっていきましょう。

レクチャー期の監査論の勉強方法

財務会計論と管理会計論のレクチャーが中盤まで進んだあたりから監査論のレクチャーがスタートします。

 

監査論は監査の実務的な面を多く学習する科目なので、まだ監査の実務経験のない受験生にとってイメージがしにくく、苦手意識を持つ方が多い科目です。

レクチャー期ではあまり力を入れ過ぎず、理解がぼやけてしまっても「そんなもんだ」と軽く受け止めてください。

 

レクチャー期は財務会計論や管理会計論を優先的に勉強して、監査論は気分転換がてらテキストを通読するのがおすすめです。

レクチャー期の企業法の勉強方法

監査論と同様、財務会計論と管理会計論のレクチャーが中盤まで進んだあたりから企業法のレクチャーがスタートします。

 

企業法についても、レクチャー期の学習スタンスは監査論と同じです。

答練期に入ってからの追い込みが重要になる科目ですので、レクチャー期では監査論同様、財務会計論や管理会計論の勉強の合間や通勤通学などの移動時間を利用してテキストを通読するのがおすすめです。

財務会計論と管理会計論の計算を最優先に勉強すべし!

レクチャー期はとにかく財務会計論と管理会計論の計算を仕上げることを意識してください。

 

「仕上げる」というのは、テキストや問題集の「すべての論点について完璧にマスターする」という意味ではありません。

あくまでも、「基本的な問題を確実に解けるようにする」ことです。

これは計算科目に限った話ではありませんが、公認会計士試験は非常に広い試験範囲を勉強しなければならないため、そのすべてを短期間でマスターすることは不可能です。

目標は「試験で満点を取ること」ではなく、「公認会計士試験に合格すること」ですから、細かい点にこだわり過ぎず、基本的な問題を確実に解けるようにすることが本当に大事なのです。

 

とりわけ、計算科目は一度解き方がカラダに染み付くと忘れにくい分野なので、計算を早い段階で得意にしておくと合格がグッと近づきますよ!

モチベーション維持に日商簿記検定を受けるのもおすすめ

公認会計士試験の学習をスタートしてから短答式試験までは、スタート時期にもよりますが半年以上は期間があります。

その間、モチベーションが下がってしまう時期もあることでしょう。

 

高いモチベーションを維持するためにおすすめなのが、日商簿記検定を受検することです。

毎年6月・11月・2月に試験が実施されていますので、財務会計論と管理会計論の学習進度とタイミングが合うようでしたら、力試しも兼ねて受けてみるのも良いかと思います。

がく
私も公認会計士試験の勉強中に2級までは受けました

 

ただ、日商簿記検定を受けるにしても、受験対策に力を入れすぎないように注意しましょう。簿記検定の合格が目標ではありませんからね(笑)

過去問を何回分か解いて試験の出題形式に慣れておくくらいで十分です。

まとめ

今回は、公認会計士試験の勉強方法について、その1として「レクチャー期」の勉強方法を科目別にお話しました。

 

レクチャー期の勉強のポイントをおさらいすると次のとおりです。

  • 勉強するクセをつける
  • 復習は「理解と回転」重視 
  • 計算科目を優先的に勉強

 

レクチャー期は時間的にゆとりがありますが、この時期をどう過ごすかで合否が大きく左右されると肝に銘じてください。

計算科目に多くの時間を割けるうちに、しっかりと仕上げておくことが重要です。

そうすることで、理論科目の学習をスムーズに進めることができ、合格をグッと近づけることができますよ!

 

レクチャー期の次のステージ「短答対策期」の勉強方法については次の記事をご覧ください。

元講師がおすすめする公認会計士試験の時期別勉強方法その2~短答対策期~
公認会計士試験の勉強方法について、時期別・科目別に解説しています。今回は「短答対策期」の勉強方法です。最初の山場で辛い時期ですが、実力が伸びる時期でもあります。
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