公認会計士試験に独学で合格したい3つの理由と独学をおすすめしない理由

公認会計士

公認会計士試験の勉強を始めようとする人で、たまに相談されるのが「独学で合格できないか?」ということです。

 

話を聞くと、人それぞれ細かい事情は違うわけですが、独学で合格したい理由は大きく分けて次の3つのどれかであることが多いです。

  1. 時間がない
  2. 独学に自信がある 
  3. 経済的に厳しい

 

独学で合格できるなら、わざわざ専門学校・予備校に高い学費を払いたくないですよね。

その気持ちはよくわかります。

私も独学での合格が可能である資格は市販の教材を使って独学で勉強して合格しました。(宅地建物取引士など)

 

ただ残念なことに、公認会計士試験は独学をおすすめできません

専門学校・予備校を利用すべきです。

 

今回は、専門学校・予備校を利用すべき理由を、独学をおすすめしない理由を通してお話したいと思います。

この記事では「独学」=「市販の教材を使った勉強」としています。専門学校の通信講座はここでいう「独学」にあてはまりません。

公認会計士試験を独学したい理由1:専門学校・予備校に通う時間がない

Aさん
「大学が忙しくて専門学校に通う時間がないので、独学で勉強したいのですが無理でしょうか…」

 

独学で公認会計士試験の合格を目指す理由の1つ目は、「時間がない」というものです。「仕事が忙しくて…」も同様です。

公認会計士試験に合格するには膨大な勉強時間が必要

「時間がない」ことを理由とする方には独学はおすすめしません。それどころか、公認会計士を目指すこと自体おすすめできません

厳しいことを言うようですが、「時間がない」ことを理由とする人は絶対に公認会計士試験に合格できないので、諦めることが懸命です。

公認会計士試験の合格には膨大な時間が必要です。一般的に3,000時間から5,000時間の勉強時間が必要といわれています。2~3年で合格できれば順調だとされる世界です。

参考公認会計士試験の勉強時間・期間は?大学生・社会人・科目別の目安を解説

公認会計士試験の合格のために何を犠牲にできるか

またよく言われることですが、時間は作り出すものです。

会計士試験に合格することがあなたにとって「本当に必要なこと」であるならば、時間は作れるはずです。

 

大学生で公認会計士試験の合格を目指す場合、多くの方が大学と専門学校を両立(Wスクール)して勉強しています。

サークルやバイトはもちろん、場合によっては大学の講義よりも公認会計士試験の勉強を優先するほどです。

サークルもバイトも遊びも我慢しないで会計士試験に合格するのは不可能だと思ってください。

 

「近くに専門学校がない」・「専門学校に通う時間がもったいない」ということであれば、独学ではなく専門学校の通信講座を受講することを強くおすすめします。

通信講座のメリットについてはこちらの記事で詳しくお話ししています。通信講座でもしっかり合格できますよ!(私は通信講座で合格しました。)

公認会計士試験は専門学校・予備校の通信講座でも合格できる!メリットも盛りだくさん
通信講座はデメリットが挙げられがちですが、通信でもちゃんと会計士試験に合格できます。通信で合格した経験者だからこそわかるメリットをお話します。

公認会計士試験を独学したい理由2:○○に独学で合格できたから自信がある

Bさん
簿記1級に独学で合格できたので、公認会計士試験も独学で合格する自信があります!

 

独学で公認会計士試験の合格を目指す理由の2つ目は、「独学に自信がある」というものです。「塾に通わずに独学で○○大学に合格できたので!」というのも同様です。

公認会計士試験は独学しようにも市販の教材(テキスト)がない

「独学に自信がある」というのは、教材を自分で読み解き理解する自信があるということです。

しかし公認会計士試験の場合、市販の教材が充実していません。ほぼないといって良いレベルです。

そもそも勉強するために必要な教材が手に入らないのですから、独学のしようがありません

 

簿記検定や大学受験の場合は、市販の参考書が豊富にあるからこそ独学が可能なのです。

公認会計士試験の場合は、上述のとおり試験対策用の教材がほぼありません。もし市販の本で独学するとしたら、たくさんの基本書の中から試験範囲に照らして必要なものを自分で選ばなければなりません。

公認会計士試験の出題科目は6科目。そのどれもが膨大なボリュームです。これらのすべてについて、合格に必要な論点を判別して適切な本を選ぶのには無理があります

 

さらには毎年のように制度改正があります。

自分で新しい情報を整理し、古い情報を更新することが果たしてできるでしょうか。

専門学校・予備校の教材は価格以上の価値がある

専門学校の教材は「公認会計士試験に合格するため」に作られています。

試験範囲を網羅し、合格に必要な論点がまとめられ、さらに重要度でランク分けされています。

もちろん、最新の改正にもスピーディーに対応してくれます。

 

専門学校の教材だけでも何十万のお金を支払う価値があるのです。

 

「独学で合格できる」といえるくらい勉強に自信があるのなら、専門学校を利用すれば独学の場合よりもよっぽど短期間で合格できますから、時間の節約のためにも専門学校を利用して最短スケジュールで合格しましょう。

 

余談ですが、私は公認会計士講座の講師時代に教材を作成していました。

専門学校・予備校の教材は、複数の講師が専門書を読み漁り、お互いに意見をぶつけ合いながら相当の期間をかけて作られています。

公認会計士試験の受験勉強をスタートすらしていない方が、独りで上記と同じことをするのは不可能です。

公認会計士試験を独学したい理由3:専門学校・予備校に通うお金がない

Bさん
金銭的な余裕がなく専門学校に通うのが難しいので独学で勉強したいです。

 

独学で公認会計士試験の合格を目指す理由の3つ目は、「経済的に厳しい」というものです。

やるべきは独学ではなく専門学校・予備校を利用するためのお金作り

さきほどお話したように、公認会計士試験の場合は独学しようにも市販の教材がほぼありません。専門学校を利用するほかないのが現状です。

したがって、経済的な理由で専門学校を利用できないのであれば、まずは専門学校の費用をどうにかして工面すべきです。

 

独学の環境が整わないのに独学するだなんて時間の無駄です。学生で親を頼れなかったとしても、アルバイトをしてお金を用意しましょう。

アルバイトでお金をためつつまずは簿記2級まで勉強をして、学費分がたまったら専門学校に申し込むのも良いと思います。

公認会計士試験を独学すると余計に経済的に苦しくなる

公認会計士試験の合格が1年遅れるごとに、500万円以上損することになると考えてください。(大手監査法人の1年目の年収は基本給480万円に残業代プラスで600万円くらいになります。)

 

専門学校の費用(約70万円)くらい、合格して監査法人で働けば1回分のボーナスで回収できますから、独学で時間を無駄にせずに専門学校を利用して1年でも早く合格しましょう

 

参考公認会計士の年収まとめ【給料・初任給・転職】

公認会計士試験合格への第一歩は専門学校・予備校に申し込むこと

ここまで独学をおすすめしない理由を説明してきましたが、独学で公認会計士試験に合格することは不可能ではありません。

もしあなたが10万人に1人の天才であるならば、独学でもなんでも合格できるでしょう。

そうでなければ、独学は無駄が多すぎるのでおすすめしません。

 

公認会計士受験生には、東大をはじめ、慶応・早稲田といった優秀な大学生も多く受験していますが、みなこぞって専門学校を利用しています。

私はこれまで「独学で合格した」という合格者に会ったことはありませんし、話に聞いたこともありません

ネット上には「公認会計士試験に独学で半年で合格した!」みたいなブログや体験記があったりしますが、都市伝説だと思ってください。「独学での合格は絶対無理」とはいいませんが、99%の受験生には実現不可能な話です。

 

「あいつは優秀だ!」

そういわれてきた方たちが専門学校を利用して1日10時間以上の勉強を2年も3年も続けて、それでも合格できるかどうか…というのが公認会計士試験です。

そんな試験に、「独り」でろくな武器(教材)も持たずに戦いを挑むのはあまりにも無謀だということは容易に理解できるでしょう。

ハッキリ言って時間の無駄です。

 

公認会計士試験に合格するための第一歩は「専門学校に申し込むこと」だと肝に銘じてください

独学ではスタートラインに立つことすらままならないのです。

独学で人生の貴重な時間を浪費してはいけません。

 

今回は独学をおすすめしない理由についてお話しました。

専門学校・予備校を利用するメリットについてはこちらの記事をご覧ください。

公認会計士試験で専門学校を利用するメリットとデメリットはなにか?
会計士試験合格者のほとんどが利用している専門学校。この記事では専門学校を利用するメリットについて詳しくお話しています。

 

また、おすすめの専門学校についてはこちらの記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね!

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