公認会計士試験で専門学校を利用するメリットとデメリットはなにか?

公認会計士

公認会計士試験の合格者のほとんどが専門学校を利用しています

 

私自身も専門学校を利用して合格しましたし、これまで会った多くの合格者もみな専門学校を利用して勉強していました。

今までひとりとして独学で合格した人に会ったことはありませんし、話に聞いたこともありません。(ネット上では独学半年で合格したという人が存在しますが、本当であれば例外中の例外です。)

これほどまでに合格者が専門学校を利用する理由は、専門学校で勉強することに多大なメリットがあるからです。

 

今回は、公認会計士試験の合格を目指すにあたり、専門学校を利用するメリットについてお話します。

これから受験勉強をしようと考えている方は、専門学校のメリットを最大限に活かし、最短での合格を勝ち取っていただきたいと思います。

メリット1:講師に質問・相談できる

講義の内容、勉強方法、スケジュールの立て方、問題の解き方などなど、受験期間中は受験生の悩みが尽きることがありません

専門学校を利用することで、そんな受験の悩みについて講師に質問・相談することができます

 

講師は当然ながら受験指導のプロですから、上記の悩みについて親身にアドバイスをしてくれることでしょう。

また講師が公認会計士試験の合格者であれば、受験生ならではの悩みも自身の経験をとおして理解していますので、より的確なアドバイスが期待できます。

メリット2:試験対策に特化した教材が手に入る

専門学校が提供する教材は「合格するため」に作りこまれたものです。

 

試験の出題範囲に照らして合格に必要な論点を網羅的に扱っています。また、過去の本試験の出題実績や公認会計士を取り巻く動向を踏まえ、出題可能性等で重要性を区分けしています。

さらに、頻繁に行われる制度改正にも対応した最新の教材です。

 

  • 合格に必要な論点を網羅
  • 出題可能性等による重要性の区分け 
  • 制度改正への対応

 

公認会計士試験の場合、上記の点を満たすテキスト・参考書を市販のもので揃えることは不可能です。

そのため、独学がほぼ不可能であるということを“公認会計士試験に独学で合格したい3つの理由と独学をおすすめしない理由”でもお話しました。

 

「公認会計士試験の合格」に特化した教材が手に入るだけでも、専門学校を利用するメリットとしては十分すぎるのです。

メリット3:スケールメリットを享受できる

公認会計士試験の合格に大きな影響を及ぼす要素として、「スケールメリット」があります。

スケールメリットは「規模の大きさによるメリット」ですから、スケールメリットを享受するためには大手専門学校を選ぶ必要があります。

 

ポイントは次の2点です。

 

  • 大手専門学校で学習しない論点は「埋没問題」 
  • 大手専門学校なら自分の順位が把握できる

 

公認会計士試験では、「多くの受験生が解答できる問題を落とさない」ことが非常に重要になります。

裏を返せば、「多くの受験生が解答できない問題は落としても良い」、つまり合格に影響を与えない「埋没問題」となるのです。

本試験では限られた時間の中で最大限のパフォーマンスを発揮しなければいけませんので、「埋没問題」を見分け、それ以外の「絶対に解答すべき問題」に多くの時間を割くことが大切です。

多くの受験生が解答できる問題というのは、すなわち大手専門学校で扱っている内容なので、大手専門学校で学習することで自然と「絶対に解答すべき問題」と「埋没問題」の判別ができるようになります

 

また、公認会計士試験は相対評価の試験なので、自分が受験生全体の中でどの位置にいるのか(上位何%にいるのか)を意識しながら学習を進めることが重要になります。

大手専門学校には多くの会計士受験生が在籍していますので、大手専門学校内での自分の成績は受験生全体の中での立ち位置に近似します。

自分のおおよその立ち位置を把握することで、合格するためにあとどのくらい成績を伸ばす必要があるのかを把握することができるようになります。

 

スケールメリットについては、“公認会計士試験の専門学校・予備校選びのポイントは「合格実績」と「規模」”でも詳しくお話していますので、合わせてご覧ください。

 

繰り返しになりますが、スケールメリットは“大手”専門学校を利用することで得られるメリットです。その点を意識して専門学校を選びましょう。

メリット4:モチベーションを維持できる

公認会計士試験は、受験期間が2~3年かかるのが当たり前の試験です。中には合格まで5年以上かかる人もいますし、残念ながら合格できない人も多くいます。

受験期間が長い試験なので、いかに高いモチベーションを維持して学習を継続できるかが重要になります。

 

この点でも専門学校を利用するメリットがあります。

 

  • 適切なカリキュラムが組まれている 
  • 自習室が利用できる
  • 受験仲間と切磋琢磨できる

 

専門学校では、受験開始から本試験まで各段階に分けて適切なカリキュラムが組まれているので、それに沿って学習を進めることがモチベーションの維持につながります。

講義や答練をペースメーカーとして学習すると良いでしょう。

 

また、専門学校の受講生は自習室を利用することができます

自習室では朝から晩まで多くの受験生が勉強していますので、その環境に身を置くことで自ずと集中して勉強することができます。

なんとなくやる気が出ない日でも、とりあえず自習室に足を運ぶことでモチベーションが高まるものです。

 

さらに長い受験生活において大きな助けとなるのが受験仲間の存在でしょう。

受験仲間は「公認会計士試験の合格」という同じ目標を持っていますので、悩みを共有したり、勉強方法を相談することができます。

そして受験仲間は受験のライバルでもあります。切磋琢磨できるライバルの存在は自分の成績を伸ばす鍵となることでしょう。

 

余談ですが、受験仲間は合格後も付き合いがあるケースが多いです。同じ目標を持って苦労を共にした仲間は特別な存在なのでしょうね。

私は通信講座で受験仲間はひとりもいなかったので、今でも羨ましいなと思うことがあります。

メリット5:答練で本試験での解答の書き方が身に付く

専門学校では通常の講義のほかに「答練」があります。

答練とは「答案練習(会)」の略で、本試験のように実際に答案を書く練習をする場です。講義や日ごろの学習でインプットした知識をフル活用して解答する貴重な機会であるため、答練は非常に重要なものとなります。

 

公認会計士試験の論文式試験では、解答する上で論述が求められます。

この論述ですが、自己流で書くと点が付きにくくなります。解答には型が求められるのです。

答練は解答の型である論証例を確認する場でもあります。本試験で得点を積み重ねるには、「こう聞かれたらこう答える」というパターンをしっかりと頭に叩き込む必要があります

 

また、答練の解説会では論点の重要度や解答する上でのポイントなども解説されます。

ここで重要度が高いとされた論点はほかの受講生も確実におさえてきますので、仮にその論点が本試験に出題された場合には「絶対に解答すべき問題」となります。

特に論文式試験では「みんなができるところは絶対に落とさない」ことが大切ですから、答練を通して重要とされる論点を認識し、論証例をしっかりと身につけることが求められます。

デメリット?:学費(受講料)が高い

デメリットというのは正確ではありませんが、専門学校を利用する上でハードルとなるのが学費(受講料)です。

 

公認会計士講座は1.5年~2年のカリキュラムがポピュラーであり、試験科目は6科目、科目ごとのボリュームも膨大ですので、受講料もほかの資格試験と比べると高額です。

専門学校ごとに価格差はありますが、50~80万円はかかります。

 

経済的な負担を理由に独学を希望する方がいますが、独学は勉強以外の負担が増え、学習効率が著しく低下し、受験の長期化をもたらすだけなので絶対にやめるべきです。

受講料はこれまでお話した専門学校のメリットを享受するための必要経費です。これを避けて合格を目指すことは、ロールプレイングゲームに例えるなら何の武器も持たずに独りでスライムだけを延々と倒し続け、どこにいるかもわからないボスを倒すことを夢見ているようなものです。

 

受講料が払えないのであれば、まずはお金をためてください。独学で合格を目指すよりも、先に受講料をためてから専門学校を利用したほうが遥かに合格可能性が高まります。

 

この点についても“公認会計士試験に独学で合格したい3つの理由と独学をおすすめしない理由”でお話していますので、あわせてご覧ください。

まとめ:専門学校の利用で受験に適した環境が整う

今回は公認会計士試験において専門学校を利用するメリットについてお話しました。

おさらいすると次のとおりです。

 

  • 講師への質問・相談
  • 合格に特化した教材
  • スケールメリット
  • モチベーション
  • 答練を通したアウトプット練習等 

 

会計士試験合格者のほぼすべてが専門学校を利用しています。

みんな上記のメリットを享受しつつ合格を目指して学習しているのです。

 

専門学校を利用することで受験に適した環境が整いますので、これで合格できなければすべて自分の努力不足だと思ってよいでしょう。

ほかに言い訳を見出せなくなることも、専門学校を利用するメリットといえるかもしれません。

 

専門学校を利用するメリットを存分に活かして、最短合格を目指しましょう!

合格して監査法人で働けば、専門学校の学費くらいボーナス1回分ですぐに回収できますよ。

 

専門学校選びのポイントについてはこちらの記事をご覧ください。

公認会計士試験の専門学校・予備校選びのポイントは「合格実績」と「規模」
会計士試験の専門学校選びのポイントは「合格実績」と「規模」です。この2つを意識して専門学校を選びましょう。絶対に「学費」で選んではいけません。

 

また、おすすめの専門学校についてはこちらの記事で紹介していますので、ぜひ参考になさってください。

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