公認会計士試験の内容をわかりやすく解説!難易度・合格率・科目・日程など

公認会計士

この記事は、公認会計士試験に興味を持ち始めた方が疑問に思うであろう点を網羅的にまとめて解説しています。

 

そこそこボリュームがあるので、目次をチェックしていただき、知りたいところをピンポイントで読まれるのも良いかと思います。

 

この記事をとおして公認会計士試験を知ってもらえたら嬉しいです。

公認会計士試験に受験資格は一切なし!

公認会計士試験に受験資格の制限はありません。

 

誰でも受験可能です。

短答式試験と論文式試験の二段階

公認会計士試験は、短答式試験(マークシート方式)と論文式試験(論述方式)の二段階で行われます。

 

短答式試験に合格すれば論文式試験を受験することができます。

短答式試験は12月と5月の年2回行われ、どちらかに合格して8月の論文式試験を受験するという流れです。

公認会計士の試験科目は6科目

公認会計士試験の試験科目は次の6科目です。

  • 財務会計論
  • 管理会計論
  • 監査論
  • 企業法
  • 租税法
  • 選択科目(下記の内1科目)
    ⇒経営学・経済学・民法・統計学 

なお、論文式試験では財務会計論と管理会計論をあわせて「会計学」となります。

論文式試験のみの試験科目がある

短答式試験と論文式試験で共通する試験科目と、論文式試験のみの試験科目があります。

上記の表の内、租税法選択科目は論文式試験のみの試験科目です。

論文式試験では重点的に出題される範囲がある

短答式試験は出題範囲から幅広く問題が出題されます。

 

一方、論文式試験は、思考力、判断力、応用能力、論述力等を判定する試験として、短答式試験よりも出題範囲が絞られます

論文式試験において特に重点的に出題される範囲については、公認会計士・監査審査会のサイトで「出題範囲の要旨」として示されています。

問題数・配点・合格基準

短答式試験

試験科目 試験時間    問題数       配点    
財務会計論120分40問以内200点
管理会計論60分20問以内100点
監 査 論60分20問以内100点
企 業 法60分20問以内100点

 

短答式試験の合格基準は、総点数の70%を基準として、公認会計士・監査審査会が相当と認めた得点比率とされています。

ただし、1科目につき、その満点の40%に満たないものがある場合、不合格となることがあります。

 

近年の実際の合格基準については「受験者数と合格率の推移」の項目で紹介します。

論文式試験

試験科目 試験時間    問題数       配点    
会 計 学300分大問5問300点
監 査 論120分大問2問100点
企 業 法120分大問2問100点
租 税 法120分大問2問100点
選 択 科 目120分大問2問100点

 

論文式試験の合格基準は、52%の得点比率を基準として、公認会計士・監査審査会が相当と認めた得点比率とされています。

ただし、1科目につき、その得点比率が40%に満たないものがある場合、不合格となることがあります。

 

近年の実際の合格基準については「受験者数と合格率の推移」の項目で紹介します。

短答式試験の免除と論文式試験の科目免除

条件に該当する場合、免除申請を行うことで一部の試験が免除となります。(※ここでは多くの方が対象になりうる条件のみ紹介します)

短答式試験の合格者は2年間短答式試験が免除

短答式試験に合格した者は、その後2年間は短答式試験が免除されます。

例えば、平成28年第Ⅰ回短答式試験の合格者は、平成29年と平成30年における短答式試験が免除の対象となります。

論文式試験の科目合格者は2年間当該科目が免除

論文式試験には科目合格制度があります。

 

論文式試験が不合格だった場合において、成績優秀であった科目については一部科目免除資格を取得します。これが科目合格です。

科目合格した場合、その後2年間は当該科目が免除されます。

公認会計士試験の日程

これから勉強を開始する人の参考になるよう、公認会計士試験の実施スケジュールを紹介しておきます。

平成31年(2019年)の公認会計士試験の実施スケジュール

第Ⅰ回短答式試験

願書配布期間平成30年8月6日~9月14日  
願書受付期間

【インターネット出願】
平成30年8月31日~9月20日

【書面による出願】
平成30年8月31日~9月14日

試験期日平成30年12月9日
合格発表平成31年1月18日

第Ⅱ回短答式試験

願書配布期間平成31年1月15日~2月22日
願書受付期間

【インターネット出願】
平成31年2月8日~2月28日

【書面による出願】
平成31年2月8日~2月22日

試験期日平成31年5月26日
合格発表平成31年6月21日

論文式試験

短答式試験の出願と同時に論文式試験の出願が行われるので、論文式試験の受験にあたって再度願書を提出する必要はありません。

願書配布期間
願書受付期間
試験期日平成31年8月23日~8月25日
合格発表平成31年11月15日
短答式試験の免除者は第Ⅱ回短答式試験の願書提出時に出願します。

試験当日のタイムスケジュール

短答式試験

短答式試験は1日で実施されます。

試験時間試験科目
 9:30~10:30 企 業 法 
11:30~12:30 管理会計論 
14:00~15:00 監 査 論 
16:00~18:00 財務会計論 

論文式試験

論文式試験は3日間に渡って実施されます。

 試験時間試験科目
試験1日目10:30~12:30 監 査 論 
14:30~16:30 租 税 法 
試験2日目10:30~12:30会 計 学
14:30~17:30会 計 学
試験3日目10:30~12:30企 業 法
14:30~16:30選 択 科 目

 

2日目は午前・午後ともに「会計学」となっていますが、午前中が管理会計論、午後が財務会計論です。

公認会計士試験の受験申し込み方法

受験願書の入手(専門学校でももらえる)

受験願書は願書配布期間中に各地域の財務局理財課等と公認会計士・監査審査会事務局で配布されます。

郵便で請求することも可能です。郵便で請求する場合は請求期限が願書配布期間よりも短いので注意しましょう。

 

また、大手専門学校ではまとめて願書を入手してくれるので、受講生はこちらを利用する人が多いです。利用する場合は専門学校の願書取寄せの申し込みを忘れないようにしましょう。

 

インターネットで受験願書を提出する場合は、必ずしも紙媒体の受験願書を入手する必要はありません。

受験願書の提出(書面出願とインターネット出願)

受験願書の提出方法には、書面出願とインターネット出願の2通りがあります。

受験手数料は19,500円です。

 

詳しくは公認会計士・監査審査会のサイトの「受験案内」などをご確認ください。

書面出願とインターネット出願とで、願書受付期間や受験手数料の納付方法などが異なるので注意しましょう。

受験者数・合格者数・合格率・合格ラインの推移

近年の公認会計士試験の受験者数・合格率・合格ラインの推移をまとめています。

なお、「受験者数=答案提出者数」(欠席者等を除いた人数)です。

短答式試験

受験者数合格者数合格率合格ライン
201855,34697518.2%64%
126,5691,09016.6%70%
201754,9164759.7%64%
126,0451,19419.8%71%
201654,740638   13.5%66%
125,47986315.8%67%
201554,50362413.8%67%
125,54888315.9%60%
201454,9274028.2%68%
125,9711,00316.8%70%
201356,00069511.6%67%
127,8501,07113.6%67%

※12月が第Ⅰ回、5月が第Ⅱ回短答式試験

 

合格ラインは各回でバラつきが見られますが、合格率はおおむね一定の水準であるといえます。

また、12月短答(第Ⅰ回短答式試験)の方が、5月短答(第Ⅱ回短答式試験)よりも受験者数が多く、合格率も高い傾向がみられます。

参考公認会計士試験の合格発表まとめ~短答式試験~【随時更新】

論文式試験

受験者数合格者数合格率合格ライン
20172,9711,23141.4%52%
20162,7901,108 39.7%52%
20152,7591,05134.1%52%
20142,6971,10240.9%52%
20132,9451,17840.0%52%

 

論文式試験は偏差値ベースで52%の得点比率が近年の合格ラインとなっています。

合格率は40%前後です。

一見高い数値に思えるかもしれませんが、論文式試験の受験者は当然短答式試験を通過してきた人たちですので、その母集団を考えると合格は決して容易ではありません。

参考【随時更新】公認会計士試験合格発表まとめ【論文編】

合格者の平均年齢・性別・学歴・職業

各年ごとの合格者の平均年齢・性別・学歴・職業をまとめています。

 

表の項目の意味は次のとおりです。

  • 性別・・・合格者に占める女性の比率
  • 学歴・・・大学卒業(短大含む)以上の構成比
  • 職業・・・学生等(学生・専修学校・各種学校受講生)と会社員それぞれの構成比
平均年齢性  別学  歴職  業
201726.3歳19.7%54.3%学生等:68.2%
会社員:8.6%
201626.2歳21.3%55.6%学生等:71.8%
会社員:6.3%
201527.1歳19.7%62.0%学生等:68.3%
会社員:8.9%
201426.8歳17.2%64.0%学生等:72.9%
会社員:8.9%
201326.2歳19.0%62.9%学生等:76.3%
会社員:4.6%

 

職業の欄を見てもわかるように、公認会計士試験の合格者は大学生や卒業後に専門学校に通いながら受験に専念している人が多いです。

参考【随時更新】公認会計士試験合格発表まとめ【論文編】

公認会計士試験の難易度・勉強時間・独学の可否

公認会計士は三大国家資格

公認会計士は、医師・弁護士と並んで三大国家資格ともいわれ、試験の難易度はかなり高いといえます。

近年の最終合格率は10%前後です。

 

2017年の公認会計士試験の合格者をみてみると、慶応や早稲田をはじめとした有名大学が名を連ねており、そもそもの母集団のレベルがかなり高いのです。

 合格者数構  成  比
慶  応15712.8%
早 稲 田1119.0%
中  央846.9%
明  治776.3%
東  京504.1%
京  都483.9%
一  橋362.9%
立 命 館312.5%
神  戸292.4%
専  修292.4%
合計65253.0%

参考「公認会計士試験第2次試験及び公認会計士試験 大学・年度別合格者数一覧表」―公認会計士三田会―

 

上記表を見るとわかるとおり、有名大学だけで合格者の半数以上を占めています。

公認会計士試験に合格するためには、レベルの高い受験者の上位10%に入らなければいけません。

 

とはいえ、合格者の全員が高学歴というわけではありません。

私自身も上記表には入っていない大学の出身です。決して高学歴ではありませんが合格できました

公認会計士試験は努力が報われる試験です。

合格に必要な勉強時間は3,000時間以上

公認会計士試験の合格に必要な勉強時間は、個人差がかなりあるので一概にはいえませんが、最低3,000時間は必要だといわれています。

1日10時間の勉強を300日続ければ3,000時間ですから、1年で合格することも不可能ではありません。ただし、超優秀な人に限った話です。

 

2・3年の受験期間で合格する人が大多数であることを考えると、一般的な受験生ならば6,000時間かかっても不思議ではないでしょう。
(仮に1日10時間の勉強を年間300日する場合、2年間で6,000時間になります。)

 

ただし、6,000時間勉強すれば合格するというものでもありません。

公認会計士試験は基本的に全科目を一括で合格する試験(期限付きの科目合格はありますが…)であり、いかに効率良く勉強できるかといったある種のセンスが必要な試験でもあります。

こういった側面からも、公認会計士試験は難易度が高いといえます。

参考公認会計士試験の勉強時間・期間は?大学生・社会人・科目別の目安を解説

独学での合格はほぼ不可能

公認会計士試験は、独学での合格はほぼ不可能だと思ってもらって間違いありません。

そもそも独学しようにも市販の教材が充実していないのです。

 

有名大学の在学生・卒業生が1日10時間以上の勉強を毎日2年間続けても合格できるかどうかという試験です。

「10万人に1人の天才」や「合格まで何年かかってもいい」という人以外は専門学校を利用することを強くおすすめします

 

公認会計士試験で独学をおすすめしない理由について、詳しくは次の記事をご覧ください。

公認会計士試験に独学で合格したい3つの理由と独学をおすすめしない理由
「独学で公認会計士試験に合格したい」。そう思ったらこの記事を読んでください。どんな理由であれ独学は絶対におすすめしません。その理由をお話します。

公認会計士試験の専門学校・予備校

公認会計士試験の主な専門学校・予備校は次の5校です。

  • 資格の学校TAC
  • 資格の大原
  • 東京CPA会計学院
  • LEC東京リーガルマインド 
  • クレアール

 

学費は50~70万円前後。

決して安い価格ではありませんが、それだけの価値があります。

公認会計士試験の合格への第一歩は専門学校に申し込むことだと肝に銘じてください。

 

私の受験経験・講師経験を踏まえた上での公認会計士試験のおすすめの専門学校・予備校については、次の記事で詳しくお話していますのでぜひ参考にしてください。

公認会計士試験の専門学校・予備校比較!おすすめを元講師がズバリ教えます!【TAC・大原・東京CPA】
公認会計士試験の合格可能性に大きな影響を与える専門学校・予備校選び。公認会計士講座の元講師が自身の受験経験・講師経験を踏まえた上でのおすすめ専門学校・予備校を徹底比較して紹介します!

さいごに

今回は、公認会計士試験に興味を持たれた方に向けて、ポイントをまとめてお話しました。

 

漠然と考えていた公認会計士試験のイメージと比べてどうでしょうか。

難易度や必要な勉強時間を知って、一気に不安になってしまった方もいるかもしれませんね。

でも、その分だけ合格した後のリターンは大きいものとなります。収入や社会的ステータスの向上も期待できます。

 

公認会計士試験の受験にあたっては、専門学校のパンフレットをチェックするなど、ご自身でいまいちど情報を整理してみましょう。

もちろん、私にご相談いただくのもウェルカムです!何でもお話します。

 

さいごに、公認会計士試験に興味を持たれた方の役に立つであろう記事を下にまとめておきます。

公認会計士試験に挑戦し、見事合格を勝ち取ることを心より願っています!

 

オススメ公認会計士試験で独学をおすすめしない理由

オススメ公認会計士試験の専門学校・予備校を利用するメリットとデメリット

オススメ公認会計士試験は通信講座でも合格できるか?メリットは?

オススメ公認会計士試験の専門学校・予備校選びのポイントは「合格実績」と「規模」

オススメ公認会計士講座の元講師がおすすめする専門学校・予備校を比較して紹介

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