短答式試験合格者でも大手監査法人で働ける監査補助者採用情報のまとめ

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大手監査法人では、公認会計士試験の全科目合格者の採用のほか、短答式試験合格者を対象とした採用も行っています。

今回は、以下の4大監査法人の短答式試験合格者の採用情報についてまとめました。

  • 有限責任あずさ監査法人
  • 新日本有限責任監査法人
  • 有限責任監査法人トーマツ
  • PwCあらた有限責任監査法人 

なお、2017年度の採用は終了していますので、来年度以降の参考としてご覧いただければと思います。

採用情報は各監査法人の定期採用ページを出典としています。
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短答式試験合格者(監査補助者)採用の概要

短答式試験合格者の採用について、4大監査法人でそれぞれ呼び方が次のように異なります。

あずさ 監査補助者
新日本 監査トレーニー
トーマツ ジュニアスタッフ
あらた 監査業務補助スタッフ

とはいえ、制度としてはおおむね同じだと考えてもらって良いでしょう。

監査法人側の狙いとしては、優秀な短答式試験合格者の早期確保人手不足の緩和にあります。

制度の主な特徴は次のとおりです。

応募資格 公認会計士短答式試験合格者
業務内容 監査手続の業務補助
待遇 ・残業、出張は原則なし
・論文式試験の2,3ヶ月前から試験休暇あり
その他 社会保険、福利厚生あり

また、基本的に期限付きの有期雇用であり、論文式試験に無事合格することで無期雇用契約を結ぶことになります。

なお、新日本有限責任監査法人の監査トレーニー採用のみ、短答合格者だけではなく「公認会計士試験の受験未経験者」(これから勉強を始める人を含む)も採用対象に含めています。(詳細は後述)

短答式試験合格者採用のメリット

受験生側(短答式試験合格者側)としては次のようなメリットがあります。

  • ほかの受験生よりも早く監査経験が積める
  • 給与が支給される
  • 論文式試験合格後に就職活動をしなくてよい 

監査手続の補助業務は、公認会計士開業登録時に必要な業務補助要件の対象業務であり、これを少しでも早く経験できるのは大きなメリットです。

また、働くわけですから当然ながら給与が支給されます。

試験前にまとまった休みがとれて勉強に専念できるのもありがたいですね。

有限責任あずさ監査法人の短答式試験合格者採用

短答式試験合格者監査補助者採用の募集要項

応募資格 公認会計士短答式試験合格者
論文式試験一部科目合格者
業務内容 監査手続の補助業務
※公認会計士開業登録に必要な業務補助要件の対象業務
雇用形態 契約職員
2018年1月1日から2018年12月31日
その後1年毎の更新(最長3年)
待遇 給与:月給制(当社規程による)
賞与:なし
通勤交通費支給
※時間外勤務、出張はなし
※6月1日~論文式試験終了までの休職を認める
勤務地 東京
所定労働時間 9:15~17:15(うち、休憩1時間、所定労働時間7時間)
※1ヵ月単位の変形労働時間制適用あり
休日 土・日曜、祝祭日、創立記念日、年末年始
休暇 年次有給休暇、リフレッシュ休暇
社会保険 健康保険、介護保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険
福利厚生 カフェテリアプラン制度

応募方法・採用スケジュールなど

申込受付期間 2017年11月17日(金)~11月21日(火)
説明会/面接 2017年11月21日(火)、22日(水)
※説明会と採用面接は同日開催
開催場所:東京事務所(飯田橋)
内定通知日 2017年11月28日(火)9:00~
内定承諾期限 2017年11月30日(木)15:00
申込方法 1.エントリー登録
2.マイページTOP画面の左メニュー
  「説明会/採用面接(短答合格)」より申込み
※プロフィールシート(短答合格)の提出(面接当日)
 適性検査の受検(面接後に受験)が必要
 詳細はマイページ内の「Information」欄を確認

親日本有限責任監査法人の短答式試験合格者・未経験者採用

監査トレーニー募集要項

対象者 公認会計士取得を目指す短答式試験合格者
論文式試験一部科目合格者
新卒(大学・大学院卒業2018年3月以降)
既卒(2016年3月以降に大学・大学院を卒業された方)
※新卒・既卒の場合は職歴の無い方のみ

<中途採用の方向け 望ましいスキル・知識>
■事業会社での経理業務経験

業務内容 監査(スタッフワーク)
雇用形態 正職員
勤務地 東京事務所
給与 当法人の給与規程による
賞与:6月、12月 年2回支給
昇給:年1回 10月
手当:通勤手当(全額支給)、出張手当、時間外手当
退職金制度 当法人の退職金規程による支給
勤務時間 9:30~17:30
休暇 土曜日・日曜日・国民の祝日
(ただし法人が指定する祝日は除く)
年末年始休暇・創立記念日・リフレッシュ休暇(年間5日)
慶弔休暇・出産休暇・育児休暇・看護休暇・介護休暇
その他法人が認めた臨時休日・法定有給休暇
試験休暇(実務補習所修了考査等)
育児・介護 育児・介護に伴う複線型勤務制度(勤務時間の短縮等)あり
社会保険 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険
福利厚生 財形貯蓄・保険制度
クラブ活動
ベビーシッター利用料補助制度
法人契約スポーツクラブ
メンバー制の別荘
その他 入社時研修
試験合格まで残業は原則なし
論文式試験に備えた試験休暇制度(最大2ヶ月)
受験対策予備校の学費を6割補助
試験合格時のお祝い金支給

新日本の「監査トレーニー採用」は短答式試験合格者のみならず、公認会計士試験の受験未経験者も採用対象に含めているところが特徴的です。

論文式試験の合格もある程度目処がついている短答式試験合格者ならまだしも、受験すらもこれからという人を積極的に雇って働きながら合格させるというのは「かなり攻めているなー」という印象を受けます。

果たしてどれだけの人が無事合格できるのか興味があるところです。

しかも「正職員」としての採用ですからね。結果、ほとんどの人が合格できませんでしたなんてことになったらどうするのでしょうか。監査法人側としては、合格しなくても(公認会計士登録できなくても)作業要員が確保できればそれで良しっていう本音もありそうな気がします。

なにはともあれ、受験対策予備校(専門学校)の学費を6割補助してくれたり、合格時にお祝い金まで支給されたりと、4大監査法人の中ではもっとも手厚い制度だといえます。

応募方法・採用スケジュールなど

応募方法 応募締切:2017年11月21日(火)まで
エントリーフォームから応募
※郵送での応募は不可
書類選考 11月22日(水)までに結果をメールで通知
説明会日時・場所 11月23日(木)午後・日比谷国際ビル
※書類選考通過者に詳細を案内
面接日時・場所 11月23日(木)または11月25日(土)
(所要時間1~2時間)
場所:日比谷国際ビル
※詳細は書類選考通過後に案内

有限責任監査法人トーマツの短答式試験合格者採用

ジュニアスタッフ(短答式試験合格者)採用の募集要項

対象者 平成30年度公認会計士試験 短答式試験の免除資格のある方
※論文式試験の科目合格の有無は問いません
雇用期間 2018年1月15日から2019年6月30日まで
※2019年の公認会計士論文式試験の受験資格を取得した場合
⇒11月30日まで延長
雇用形態 有期契約職員(フルタイム)
※雇用期間中に論文式試験に合格した場合
⇒無期雇用契約を締結
業務内容 監査業務
勤務地 東京事務所
給与・賞与 当法人規程による。※説明会時にご説明いたします。
勤務時間 原則として9:30~17:30(実働7時間)
当法人就業規則の定めによるところによる。
休暇 土曜、日曜、祝祭日、年末年始休暇
法定有給休暇、特別休暇、夏季休暇、トーマツ休日
受験有給休暇:6月1日から試験終了日まで付与(約3か月)
育児・介護 産前・産後休業
介護、看護休暇
育児休業、介護休業(継続雇用期間が1年以上の場合)
育児・介護補助クーポン付与、ベビーシッター補助など
各種手当 時間外勤務手当、休日出勤手当、通勤手当、出張手当など
社会保険 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険、介護保険
福利厚生 クラブ活動
法人契約施設の割引き
研修 約2ヵ月の新人研修を実施
試用期間 入社日より6ヵ月間
応募資格 ジュニアスタッフ採用説明会への参加が必須となります。

応募方法・採用スケジュールなど

ジュニアスタッフ採用説明会

応募資格 平成30年度公認会計士試験 短答式試験の免除資格のある方
※論文式試験の科目合格の有無は不問
日程 全3回
1回目:2017年11月21日(火) 10:00~11:00
2回目:2017年11月21日(火)   15:00~16:00
3回目:2017年11月22日(水) 10:00~11:00
※予約 2017年11月17日(金)正午開始
 会場  有楽町電気ビル17階セミナールーム03,04
 予約方法 My pageから予約 

ジュニアスタッフ選考会

選考方法 書類選考及び面接選考(1回)
日程 2017年11月24日(金)~25日(土)
会場 有限責任監査法人トーマツ 東京事務所 八重洲オフィス
パシフィックセンチュリープレイス 丸の内 11F
提出書類 【11月22日(水) 17:00までに提出が必要なもの】
・エントリーシート
 ※下記メールアドレスに添付し送付
 ※件名に受験生ID及び氏名を記載
 提出先:東京事務所 人事 定期採用担当
     recruit.tokyo@tohmatsu.co.jp
 ※エントリーシートは採用情報ページよりダウンロード

【選考会当日に持参頂くもの】
・ジュニアスタッフ志望書
・平成29年度公認会計士試験論文式試験成績通知書
・各種模試結果(任意)
 ※志望書は採用情報ページよりダウンロード

応募方法 ジュニアスタッフ採用説明会当日に受付
面接選考日時は書類選考通過者のみ別途メールで案内

PwCあらた有限責任監査法人の短答式試験合格者採用

監査業務補助スタッフ(短答式試験合格者)募集要項

入社日 応相談
業務内容 監査手続の補助業務
※公認会計士開業登録に必要な業務補助要件の対象業務
登録資格 平成28・29年度公認会計士試験 短答式試験合格者
※実務経験不問。PC使用可能な方(Excel必須)
待遇 ・契約形態:契約社員
 入社日~2018年11月30日
・原則、出張・残業なし
・給与:月給制(当社規程による)
 通勤交通費については別途支給
・賞与:あり 年1回支給
勤務地 東京、名古屋、大阪、福岡
所定労働時間 9:15~17:15(フレックスタイム制)
(標準労働時間1日7時間/コアタイム 10:45~15:45)
休日・休暇 土・日曜、祝祭日
年末年始休暇(12月29日~翌年1月3日まで)
統合記念日、年次有給休暇
試験休暇(6月1日~試験終了まで)

応募方法・採用スケジュールなど

応募期間 11月17日(金)~21日(火)
選考方法 書類選考及び面接選考(1回)
日程 2017年11月23日(木)
会場 PwCあらた有限責任監査法人 大手町オフィス
提出書類 事前にMY PAGEに登録
・履歴書
・平成29年度公認会計士試験論文式試験成績通知書
・職務経歴書(※)
・リファレンス照会に関する同意書兼宣誓書
※職歴がある方のみ提出ください。(フォーマット自由)
書類提出先 監査業務補助スタッフ採用担当
aarata.intern-assistant@jp.pwc.com

監査法人で働きながら合格を目指すのはおすすめしません

経済的な事情など、どうしても働きながら受験せざるをえない状況でない限りは、受験に専念すべきです。

理由は、「公認会計士試験に合格することが目標」(さらには公認会計士として働くことが目標)だからです。合格が目標であるなら、少しでも合格可能性を高める環境に身を置くべきです。

【社会人の公認会計士試験】働きながらでも合格できるが受験専念をおすすめします
「働きながら受験」or「受験に専念」で迷っている社会人の方に向けて、働きながら合格することの難しさと受験の専念をおすすめする理由をお話します。

働きながらの受験は想像しているよりも過酷ですよ。これまで何人も社会人の受験生を見ていますが、みんな相当苦労しています。現実はかなり厳しい。あと一歩のところで毎回合格に届かず、そんな状態を何年も続けている方もいたりして、「ほんの数ヶ月でも受験専念できれば合格できるのに…」と歯がゆく思ったりしています。

親に土下座してでも、受験に専念できる環境を整えてさっさと合格すべきです。

ただし、社会人受験生の方が働きながら短答式試験に合格した後、監査法人に短答合格者として転職するならアリだと思います。(それでも受験専念できる環境なら絶対に専念することをおすすめしますが。)

あとは、経済的な問題等でどうしても受験に専念することが難しい方もいると思います。そういう場合は、ほかの一般企業で働くよりは短答合格者採用を利用して監査法人で働きながら合格を目指す方が断然良いでしょう。

【社会人の公認会計士試験】働きながら合格するポイント総まとめ
社会人受験生が働きながら公認会計士試験に合格するためのポイントをまとめています。特に社会人受験生にとって高いハードルとなる「勉強時間の確保」に焦点をあててお話します。

まとめ

今回は、4大監査法人の短答式試験合格者の採用情報についてまとめました。

論文式試験に合格していなくても監査法人で監査業務ができたり、経済的にも余裕がもてるのはメリットだと思います。

しかし、人によってはメリットよりも合格可能性を下げるデメリットの方が上回る可能性が高いので、応募に際してはよく考えて検討してください。

がく
合格できないパターンが一番こわいですからね!
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